将来に希望を持てず、ただ、定期的に訪れる非活動期の波に襲われるまま過ごしていたちひろ、
うつに苦しみ、好きなジャグリングすらできなくなったちあき、
そんなとき、わたしたちを変えたのは施設にいる妹でした。
妹が施設に慣れるため、わたしたちは一年は妹の顔を見ていませんでした。
施設の夏祭りの存在を知ったとき、
継続の自信はないけど、一回だけならできるかもしれない。
ちあきは妹のいる施設でジャグリングをやろうと決めました。
しかし、ちあきはステージで喋るのがとても苦手でした。
そこで、妹の施設なら出てみようかなと、ちひろもおしゃべり担当としてステージに立つことにしました。
10分間の短いステージでした。
そのときはツインアスピーズ結成なんて全然考えていなくて、ただ妹のお姉ちゃんズとして出演しました。
結果、みなさんすごく喜んでくれたんです!
重度、最重度の方もいる施設です。
障害は関係ありませんでした。
今年の夏はジャグリングが一番だったと、言葉をいただきました。
漢字もなかなか書けないだろう子が、手紙を送ってくれました。
このとき、ユニットが生まれました。
このとき、わたしたちは救われました。
妹に、重度障害者たちにわたしたちは希望をもらったのです。